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ニットを立体的に!?
2023.08.01

今回はちょっとめずらしい、ニットを立体的にする手法のご紹介です。 布帛の場合はダーツや切替を入れたりパターンを展開して立体的に洋服を作りますが、1本の糸で連続して編み上げるニットでは平面編みが基本になります。 機械編みは針数を増やしたり減らしたりすることで横幅を変えてカタチにしていきます。 フレアーやギャザーなどが入った商品はたくさんありますよね。 でも 横ダーツが入っているニットって見たことないかも…? 実はニットには横ダーツという概念が一般的にありません。 編地の伸縮があるため、寸法である程度調整できてしまうんですね。着用すれば自然に身体に馴染んでくれるんです。技術的に難しく、必要もないというところでしょうか。 では、寸法だけで調整できない、もっと立体的なデザインにすることは不可能なのでしょうか? いいえ。ニットにもダーツを入れる事は不可能ではありません。 今回はそんなダーツに挑戦してみました! 次は袖の画像ですが、A B Cの違い 分かりますか?![]()
A)ダーツ無し 普通の袖はこんな感じ。 B)平面に編んでから縫製でダーツを入れたもの 立体感は出ましたがダーツ部分がボテボテした感じ… 糸切れも心配です。 C)編みながら伏目と拾い目でダーツ状にしたもの スッキリと立体的になりました! 同じ袖丈、袖巾でもこれだけ見た目が変わるんです。 ちょっと難しい手法なのでコストはかかりますが、デザインにこだわりたい場合は参考にしてみてください。